色覚型と特徴

色覚型の最も割合の多い色覚型は「C型色覚」です。「P型・D型」は、日本の場合は男性の約20人に1人、女性の約500人に1人、日本全体では320万人以上いるとされています。病気や事故など後天的に色の感じ方が変わった人を合わせると約500万人いるといわれています。欧米ではP型・D型の割合は男性の8~10%、アフリカでは2~4%です。
*P型・D型色覚タイプは、それぞれに「弱度」「中程度」「強度」の分類があり、光を受け取る錐体細胞の変化の状態で分かれます。

 

・C型色覚(Common=一般的な/Cipher=0型)
眼科によって正常色覚と診断される人で一般的な錐体を3種持つ人で日本人男性の約95%,女性の99%以上を占めます。

・P型色覚
 P(強度 Protanope=1型2色覚)
 P型の強度 赤い光を受け取るL錐体がなかったり、機能していないタイプ。緑の光を受け取るM錐体と青の光を受け取るS錐体の2本で色を感じます。

 PA(弱度 Protanormaly=1型3色覚)
 P型の弱度。M錐体と似た分光感度のL錐体を持ちます。色の感じ方は、P型とC型の中間と考えられています。

・D型色覚
 D(強度 Deuteranope=2型2色覚)
 D型の強度 緑の光を受け取るM錐体がなかったり、機能していないタイプ。赤い光を受け取るL錐体と、青い光を受け取るS錐体の2本で色を感じます。

 DA(D型弱度 Deuternormaly=2型3色覚)
 D型の弱度。L錐体と似た分光感度のM錐体を持ちます。色の感じ方は、D型とC型の中間と考えられています。

 

 

色の感じ方の特徴

色の感じ方は、色覚タイプにより異なります。ある色覚型の人にとって「見分けやすい色づかい」が、他の色覚型の人には「見分けにく色づかい」であったり、似ている色のグループが異なることもあります。
下の図は、シミュレーション画像です(図のように見えているわけではなく、色の見分けにくさを表現しています)。例えば「水色のものを取って」と頼まれた場合、P型やD型色覚の人はどれのことなのかわかりません。「赤」「緑」「茶色」といった色名は、C型色覚の人同士が共有できる色の名前なのです。

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*シミュレーションの仕方や特徴は「色覚シミュレーションツールについて」をご確認ください。

 

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