石川県・金沢星稜大学「視覚障害者教育総論(カラーユニバーサルデザイン)」受講学生感想文

1)こども学科 Kさん

色弱について聞いたことはあっても実際どのようなものか知らなかったので講義を聞いてどのような障害かが分かった。少なそうだとイメージしていたが、かなりの確率でいることを知り、その人たちへの対応を工夫することが大切だと思った。

特に小学校での現場では、黒板が緑で大切なところに赤いチョークで書いたり、観察するために花の色に着目してみたりするときなど、無意識的に「色」を多く使う授業デザインを行っている。

「全員が同じものを同じように見える」という自分自身の考えを捨て、「どのような見え方をするのか」を考えて授業デザインを作る必要があると感じた。また、色に頼らず番号・名称を明記したり、板書をする時には、「言葉」を大切にして色やマークで簡単に書かないという工夫もできるなと思った。

大きな配慮が必要なのではなく、少しの配慮、心がけが適切な支援に繋がっていくのだと思った。

2)こども学科 Sさん 

私達が見慣れて何気なく過ごしていたり、使っているものでも、色覚障害の人たちに困難なことが多いことがわかり、社会全体で理解して直していったら良いなと思いました。

色覚障害に「見える」ような工夫をして、形やマークで判断できるようにしたり、色名を書いたり、模様をつけたりと、色だけに頼らないことが必要だと感じました。

3)こども学科 Mさん

私は将来、民間企業への就職を希望しているが、もし、メーカーで商品開発等に携わった際には、カラーユニバーサルデザインな色を選ぶ、色名を明記、色に頼らない工夫の三つを意識して取り組みたい。企業には、社会を豊かにする義務がある。その使命を果たすために色弱者のニーズに応えることは当然である。

今回の講義を機に、様々な障害のことを勉強し、私がその役割を果たしたい。

4)こども学科 Yさん

将来、教員になったときにも、自分が担当するクラスにもいるかもしれないので、色弱について知ることができてよかったです。

黒板に書く赤も見えにくいんだと思いました。対処方法としては色だけじゃなくて色名をちゃんと明記したり、なるべく太い線で書いたり、青っぽい色を使ったりと工夫する必要があると感じました。

色が見えにくいというだけで、勉強が嫌いになって欲しくないので教師がちゃんと教材に工夫をいれてあげることが大事だと思います。クラスにその子がいると、周りの子にも色弱について理解させることが大事だと思います。

5)こども学科 Iさん

色の不思議、また面白さ、人間の目はそれほどたいしたものではないということを知り、目って面白いなと思いました。

将来、小学校の先生になる上で、色弱がある児童を持つこともあると思うので、「なぜこの問題がわからない。色もわからないのか」などという軽率な注意をしないことが大切であり、一概に「みんなできる」と思うのはよくないと感じました。

6)こども学科 Sさん

目の錯覚を引き起こすようなスライドをいくつか見て、今までに見たことがあるスライドもあったのですが、やはり何度見ても同じ色に見えないものは見えないというように、色の見え方というのは、自分で変えることのできないものだと改めて理解しました。

色弱の人が結構いるということは知っていましたが、日本で男性の20人の1人また、色弱の遺伝子を持つ女性は10人に1人の確率だと知り、自分は色弱じゃないから関係ないではなく、自分にも十分関係してくる可能性があることが分かり、驚きました。

そして私は教員を目指していますが、クラスの中にも色弱の子がいるかもしれないということで、色弱の子どもも周囲の人と変わらずに授業を受けられるよう、教材の色を工夫したり、黒板のチョークの色も工夫したりというように配慮していく必要があることがわかりました。様々な子供がいるのだということを頭の中に置きながら授業を考えていきたいです。

7)こども学科 Kさん

40人学級で考えると1人いる計算になる。もしそういう児童がいる学級を持ったときに、黒板など制限されてしまうと思った。だから教師が対応方法を知っていることは必須だと思う。見やすくする工夫を知りたいと思った。

「白黒コピーにする前提で考えると良い」は、なるほど!と思った!色や形を変えたり、線をつけたりすることが大切だと分かった。

体験メガネを付けて色ボールペンで文字を書いてみたけど、色の区別がつかなくて、意味がわからなかった。色のボールペンの意味がないし、使う必要もないと感じた。だからきっと黒板もいろいろな色を使われるとわからないからややこしいなと思った。だからこういうことを学べてとってもためになる!!と感じました!

8)こども学科 Oさん

色弱は病気だけではなく、遺伝などでなるというのを初めて知りました。女性は500人に1人の割合で色覚障害があるというので、男性に比べたら全然割合が低いと思ったけれど、遺伝子を持っている割合で考えると、女性は10人に1人などすごい高確率だなと思って他人事ではないなと思いました。

石原表を見たテストでなかなか見えづらくて普段赤とか緑の色ばっかりで自分がいろいろ見ているのだなと思いました。人間たくさんあると持て余してしまうのかと思いました。

黒板とかでも見にくくさせてしまうことがあるのだなと思ったし、自分は板書の計画を考えたりするときはなるべくカラフルな感じにして、分かりやすく、見やすくしようと思ってチョークの色とか教材とか考えたりするけど、カラフル過ぎても見えにくくしてしまうなと今日感じました。これから意識していこうと思いました。

先生が色名を付けてあげたり工夫したりすることが大切だと思いました。

9)こども学科 Nさん

最初に地震の映像が流れていたため、教室を間違えたかなと思いましたが、講義を受け始めると、色弱の授業であることがわかりました。

私が今回の講義を受けて驚いたことが三つあります。
 一つ目は、色弱が遺伝であることです。色弱も遺伝であることを初めて知りました。
 二つ目は、色弱の人は男性に多く、女性は色弱の遺伝子を持っているということです。男性の方を先に聞いて安心していたら女性は遺伝子を持っているということで少し不安になりました。
 三つ目は色弱にも様々な見え方があるということです。これは眼にある錐体細胞が関係していて、P型D型T型があることを知りました。

また、今回、色弱の方へのサポートの仕方や工夫の仕方を教えていただき、非常に良い学びができました。私は、将来、小学校教師を目指しており、今回の講義でクラスには1人ほどいると教えていただき他人事ではないなと感じました。

また、具体的に教室(学校)で使用できる例を多く出していただき、わかりやすく、非常にためになりました。色名を明記するやカラーユニバーサルデザインな色を使うなどすぐ実行できるものであったので、今度、指導案を作成したり、教材を作ったりするときは早速やってみます。

10)こども学科 Sさん

今回の授業を受けて、初めに地震の映像が流れていてびっくりしました。中1のとき、家族全員でニュースを見ていたことを思い出しました。授業を受けると、色の勉強だということがわかりました。

日本の男性は20人に1人、女性は50人に1人とはいっても、P型やD型の遺伝子を持っている人が多数なので、女性も身近な話なのだと気づきました。

グラフで見易くする工夫として、色の面積を増やす、色の組み合わせをはっきりする。凡例を中に明記する、点線や実線を使い分ける、白黒コピーをするのを前提に考える、といいと学びました。色弱の子どもがいるとき、算数の授業での問題の作り方を考えなければいけないなと感じました。

社会の参考書、書道の見本の色、私は全然不自由に感じたことはありませんが不自由に感じる子がいるのであればしっかり対応していきたいと思います。

以上の文章は回答頂いた方々の文章をそのまま掲載しております CUDO事務局