災害ハザードマップ

CUDOでは、みんなのいのちや財産を守るための「災害ハザードマップの色」をわかりやすいものにするためのサポートを行っています。

自然災害などの影響や被害予測などを地図のデータに重ねることで住民の生命や財産をまもるために全国でハザードマップが作られており、より見分けやすい配色を求めてCUD認証を取得する自治体も増えてきました。ハザードマップのCUDに関する情報や、取得の方法について記載します。

 

1.ハザードマップと多様な色覚

凡例の配色 災害レベルを色で表す場合、多様な色覚型に対応したものが必要だと考えています。

困る例1:警戒を表すオレンジが、安全状態を示す緑と同じ色に見えています。

よく見かけるグラデーションシミュレーション後のハザード色

A(危険)< – >E(安全) 左原本 ・右シミュレーション

良い例 気象庁WEB配色 2012年CUDOが協力して作成した配色です。
気象庁WEB配色ダウンロード PDF

※本配色をそのまま使用するとCUD認証が受けられるというわけではありません。
※ハザードマップの性質上、色の塗布部分には道路、建物などの描画の他、後述するような公園の色・病院のアイコンなどが記載されます。
こうした要素の見やすさや地図毎に意図される情報の優先度などを考慮する必要があります。

気象庁のアメダス配色の例

2.対象となるもの

地図部分以外の様々な情報に関する色使いも検証の対象です。

 

3.国交省のガイドラインの配色

国交省では全国のハザードマップに関してガイドラインを設けています。

CUD配色はガイドライン違反になりません。このガイドラインの中には、「地域で課題を解決するために配色は変更して良い」と書かれています。地域の課題が多様な色覚に対応することであれば色は変えて良いのです。

 

4.個別認証が必要な理由

ハザードマップには、自然災害のレベルを表す配色の他にも様々な色が使われています。

例を挙げると、白(紙色)黒(文字色)青(海・川・湖の色)茶(山部)緑(鉄道の線路/公園)赤(役場・警察・消防署など)灰色(行政領域外)などで、他にも色は決まっていませんが、道路種別や他の災害との二重表示など多くの色が使われていることがあります。地域毎に表現したいものが異なっており、色の使い方も様々です。

このような色と災害レベルの配色を塗り重ねていたりすると、色の見え方に影響が出ます。施設のカテゴリーを色分けしたり、避難所種別を色分けしたりしがちです。そういうわけで、個別の認証が必要となっているのが現状です。

 

4.事例

鳴門市ハザードマップ
https://www.city.naruto.tokushima.jp/kurashi/bosai/saigai/saigai/hzmap/
各種 津波・洪水・ため池

鳴門市ハザードマップ改善前後

調布市ハザードマップ

高知市ハザードマップ

防災対策ドットコム

5. 費用

個別の認証となるため、あらかじめ現状のマップなどを見せていただき、整理できる情報が無いかなどのコンサルティングを行います。予備検証を行い、問題のある箇所の配色や表現などを確認し、調整して行きます。費用は個別に見積もらせていただきますのでお気軽にお問い合わせください。

6.ご相談・お申込み

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