「顔の色が変化しているというんだけど…私にはわかりにくいです。」と、個人賛助会員でもある石川さん(色覚タイプ:D型)。今回は、”育児をする中で気付いた色づかい”についてお話をしていただきました。

【母子手帳】
・便の色の比較表

便色カードの色分けは7段階あるようですが、私には隣の色と同じ色に見えるものもあるので7段階あるのがわかりません。でも、医者に連れて行くべきかどうかの境目の色分けはわかるので、実用上は問題ないかなぁと。実際の便との比較がむずかしいですけど!

便色カード
便色カード

・お尻の赤みの写真
掲載されている写真を見るとあまり差が無いように私には見えます。色で判別するのが難しいため感触で判断していました。

お尻の赤み
お尻の赤み

・成長曲線のグラフ
発行している区によってグラフの使用色が異なり分かりづらいものがあります。

・男児/女児の区別
男児は水色、女児はピンクを使って区別しているケースが多いですね。私にとっては薄い色はわかりづらいんですけど…。

グラフの色分け
グラフの色分け

【絵本】
色づかいによってタイトルが見えにくいものがあります。物語に使われている挿絵やイラストの配色は見分けにくいものもあります。色弱の子どもは、見分けにくくてストーリーが理解できないんじゃないかなぁ?と思うことも。(例:猿かに合戦の柿の色)

玩具】
日本地図のパズルが色分けされていますが、私にはは同じ色に見ているものもあります。しかも隣り合わせていると…子どもだったら間違ったことを覚えちゃうかも。

地図の色分け
地図:色分けされているが…

【衣類】
・オムツ

濡れるとオムツ交換サインの色が黄色から青に変化するようになっていてわかりやすいですね。(情報:複数メーカーで共通化されている)

おむつ
オムツ:ぬれると色が変化する

■意見交換会
・色弱当事者の意見が聞けてよかった。(保護者意見)
・絵本作家や玩具メーカーなど、知らずにやっているのもあるだろう。CUDOから声を出す必要があるのでは?
・時代が変化してきた。一つは、育メン等言われるように男性の育児参加が多くなってきた。もう一つは、カラー印刷の一般化などで色を使う場面が増えてきた。異なる色覚感性の人もいるということを知ることは重要だろう。
・色覚検査をしていない世代がお父さんになってきた。男の育児参加が当たり前になってきた昨今では、困る人が増えるのでは?
・石川氏:色のことは嫁さんに任せている。自分は色弱の自覚があるから。自覚があることは大切だと思う。
・千代田区に色弱の子どもに関して問い合わせたら、そのような相談を受けたことはこれまでなかった、とのことだった。冊子を作れば置いておく、とのことだった。(CUDO事務局)
・色弱の親や子どもがいることをどうとらえたらいいか。メッセージングが重要では。行政担当者や先生なども、色弱の人に対してどう会話したら良いか迷う。傷つけるかもしれないので。

<まとめ>
色弱の親や子どもがいること、および色使いで困っているものがあることをみんなが知っておくことが大切である。また、親が自覚していることも大切である。事前に知っておくことで、後で大変なことにならないようにすることができるだろう。

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「CUD友の会」は、CUDO個人賛助会員の主催によって原則として毎月第三土曜日に開催しています。
テーマは、CUDや色覚に関して「学ぶ」「体験する」「楽しむ」です。地域のイベントなどにも参加しCUD普及活動を行っています。
*参加対象者:個人・企業賛助会員、会員紹介者

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