2017 kids ☆産業商工☆フェスタにて「第8回色弱の子どもの保護者の勉強会」を開きました。色弱の子どもも生活しやすい社会を目指して保護者、教育関係者、当事者なども一緒に”色弱の子どもサポート術”をテーマに学び、経験や意見、情報などを共有しました。

色弱について正しく知らないために不安は生まれ、さらなる不安を招いているケースは少なくありません。「色弱について正しい知識を持つこと、そして最新の情報を得ることは大事」と講師の岡部副理事長。

今回は、色チップを用いて色覚タイプ別に似て見える色のグループ作りを行いました。

Mさん:色覚タイプD型

「自分にとっては似ている色のグループはこんな感じです。これが何色かと聞かれても答えられません。色の名前を聞かれるのは一番困るんです。(笑)」と、ボランティアスタッフのMさん。

岡部副理事長:色覚タイプP型

「私の似て見える色のグループは、こうですね。色覚タイプP型とD型は、それぞれの色のグループを見てうなづけたりするのですが、C型の人はこれを見ると驚いちゃう(笑)。

私には赤と緑と茶色が同じ色に見えます。なので、野菜を買いに行ったときに色だけでは新鮮かどうかわかりません。葉のやわらかさや、乾いていないかとか、色以外のところを見ます。でも、キャベツとかわかりにくいものもあります。そんなときには店員さんに新鮮なものはどれですかって聞いちゃう。こういったことが生活の知恵で、工夫だと思うんです。」

岡部正隆副理事長は、色の見え方の仕組み、色覚タイプと特性、カラーユニバーサルデザインの必要性などを自分の経験を交えて説明。どの子供が色弱だろうかを知ることより、どの子が色弱であっても不便さや困ることがないように環境を整えることの大事さを伝えました。