NHKラジオ 視覚障害ナビ それは赤色?緑色?~色覚障害の理解を求めて~

今年1月イギリスで行われた、マンチェスター・ユナイテッドとリバプールの対戦後、SNS上にたくさんの苦情の声が上がりました。原因はマンUが着用した普段とは違う深緑のユニフォーム。「リバプールの赤いユニフォームと見分けがつかない」という色覚障害の人たちの声でした。
 赤と緑の区別がつきにくいなど、先天的に色の見え方が一般と違う「色覚障害」。日本では男性の20人に1人、女性の500人に1人いるとされ、国内全体では300万人以上にのぼるとみられています。かつてのように、進学や職業選択で差別を受けるケースはほとんどありませんが、障害への理解が広がったわけではなく、教科書やテレビ、パソコンなどで多彩な色が使われるようになった現代、かえって情報を得にくくなる場面が増えているといいます。そうした中、当事者が設立したNPO法人「カラーユニバーサルデザイン機構」は、色覚障害への理解を広げ、障害のある人も見分けやすい配色を使うことで、バリアフリーを進める活動を進めています。
 学校のクラスに一人はいるであろう「色覚障害」の人たちが、どんな困難を経験しているのか。当事者の声とともに、それを解消するための取り組みをお伝えします。

【出演者】
岡部正隆(NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構 副理事長・医師)
司会:中野淳アナウンサー

↓ラジオの内容を視聴できます↓
NHKラジオ 視覚障害 ナビ・ラジオ