Hさん:「”服選び”ってハードルが高いですよね。」
Iさん:「そう?ぼくは自分の好きなものを着てるよ。」
Hさん:「タグに色名が書いてあると、すっごく助かる。色の見分けはつかないけど(笑)」
Kさん:「わたしは、青を着ることが多いです。」
Kさん:「その上着(色)と合わせるなら、このズボン(色)が合うって言われても、自分には汚い色にしか見えない(笑)。C型色覚の人から見ると合う色(配色)なのでしょうけれど、それは着たくないですね(笑)」
Mさん:「ファッションコーディネータの方にアドバイスをもらったことがあるんだけど…秋色が似合いますよって言われたんです。秋色って「赤・緑・茶」なんですよね。わたしには同じ色に見える(笑)。色の感じ方は、みんな同じではないですよ!って言いたいところですが、そこは言わずに(笑)。へぇ〜、そうなんですね〜って(笑)」

先日開催された「色弱のファッション研究会(CUD友の会)」のやりとりだ。P型・D型色覚の人に「ファッションを楽しみたいが、ハードルの高さを感じる」との声があり今回の開催に至った。参加者は思いや経験を共有、大いに盛り上がりをみせた。

「ファッション誌を見て、着てみたいと思っても色名がわからないんですよね。店頭でフアッション誌を見せて”この色をください”というのもねぇ。恥ずかしいっていうか…(笑)わたしは、ファッションを楽しみたいし、こんなファッションしてみたい!って気持ちはあるんです(笑)」

P型色覚(強度)の人は、「暗い赤・緑・黒・茶」「青・紫」は似た色に見え、明度が低くなると同じ色に感じる。”深い緑”だと思い購入した上着が”赤”であったり、”黒”だと思い着けていったネクタイが”紫”であったり、靴下の左右の色が違うと指摘されることは、P型色覚の人の”あるある”だ。
D型色覚(強度)の人は、「ピンク・水色・灰色」「黄緑・橙・黄色」は似た色に見え、彩度が高いと同じ色に感じる特徴がある。
P型・D型色覚の人は「ピンクのワイシャツが似合う」と言われても、水色や灰色のワイシャツと同じ色に見えるのである。

C型色覚の人に好印象を残すまではいかなくても、C型色覚の人から見てタブーファッションを避けるには、どうしたらよいのか。カラーコーディネーターなど色に関わる専門家の皆さんにアドバイスをいただくことができた。

・明度や彩度を変え、組み合わせてはどうか。
・色にこだわらずに、形を楽しんではどうか。
・自分が着たい色の濃淡を組み合わせ楽しんではどうか。
・雑誌を持参し、着たい服を店頭スタッフに見せ相談してはどうか。
・自分が着たい色見本をお店に持参するのもよいと思う。など

同じ着るなら、楽しもうじゃないか。

CUD友の会
https://cudo.jp/?cat=1