山梨日日新聞のコラム「風林火山」で、色覚障害の人への配慮について掲載されましたので紹介します。
コラム「風林火山」記事
「障害者が抱えるつらさた苦しみは、同じ立場になってみないと分からないものだ。中でも、先天的に色の見え方が違う色覚障害者の人が日頃感じている生きづらさは、外見上は違いが分からないだけに理解するのが難しい。
周囲がそれと気づいていないだけで、実は色覚に障害がある人は少なくない。日本には300万人いるとされている。40人学校であればクラスに1人いる計算だ。
こうした色覚に障害がある人でもストレスを感じることなく生活を送れるよう、企業や行政の現場で配慮する動きが広がりつつある。カラーユニバーサルデザイン(CUD)と呼ばれる取り組みで、鉄道や空港の案内表示の配色を工夫したり、色の名前を表記したりして、障害のある人も見えやすいようにする。いわば「色のバリアフリー化」だ。
色覚障害の人たちに限らず、多くの人がハンディを抱え、日々の生活で苦労を強いられている。社会保障の拡充が求められるが、永田町のセンセイ方は認識はどうだろう。
自民党は先日発表した参院選挙公約で、消費税の再延期を明記する一方、社会保障について「赤字国債に頼らずに安定財源を確保し、可能な限り充実させる」とした。
増税先送りで財源の担保がはっきりしていないのに、有権者に受けの良いことを約束する。まるで”空手形”を連発したあのころの政権のようだと、既視感を覚えるのは気のせいだろうか。」